ゴールデンウィークの帰省時の、エコノミック症候群の予防に「ふくらはぎポンプ運動」が最適。
「ふくらはぎポンプ運動」は「避難所での生活が長くなり、長時間座ったままや同じ姿勢でいることが多くなると、下肢の圧迫による下肢の静脈のうつ滞と水分不足による血液粘度の上昇が起こり、これが引き金となって血栓ができて血管壁に付着します。 長時間圧迫されていた足の静脈に付着していた血栓が血管壁からはがれ、静脈流に乗って肺に飛ぶと、肺の血管を詰まらせて急性肺動脈血栓塞栓症となり、脳に移動して血管を閉塞させると脳塞栓、心臓の血管を閉塞させると急性心筋梗塞となりとても危険です。いままで元気でいた人が急死することもあります。
これは、エコノミークラス症候群といわれ、被災地の方の中で発生することが心配されます。
前病症状として足の腫れやむくみ、痛みなどがふくらはぎなどに現れてきますので注意が必要です。
災害時のエコノミークラス症候群の予防には、歩きまわるなどの足の運動を行うことが必要ですが、室内で狭い場所でも効果的にその予防運動を行う方法があります。
今回ご紹介する「ふくらはぎポンプ運動」は太極拳の簡単な技である手揮琵琶を使用した運動ですが、とても効果的に予防運動を行うことができます。
1時間に1回くらい1分ほどで良いと思います。
このふくらはぎの筋肉ポンプ運動は、牛の乳搾りに似ていることから『ミルキングアクション(乳しぼり作用)』とも呼ばれています。ふくらはぎから心臓へ血液を送り返すための効果的な運動になります。心臓は強力なポンプのように全身に血液を送り出していますが、足の静脈の血液を重力に逆らって心臓まで送るのは容易でありません。静脈内には2-5センチメートルおきに弁があり、下から上がってくる血液は通しますが、通り抜けた血液は逆流を防ぐために通さないのです。
足まで送られた血液は、足や足裏の筋肉によって心臓まで送り返されます。この虚歩と弓歩の繰り返しで足の筋肉を収縮させることで、筋肉に挟まれた静脈を圧迫し、血液を上へと押し上げるポンプの働きをします。足は第2の心臓といわれるのはそれゆえです。第2の心臓が元気に働くためには適度な運動(刺激)をしたり、足が疲れた時は早めに癒しておく事が大切です。実際テレビでも実験されていましたが、足のつま先をあげて踏みおろす運動の繰り返しは、下肢の血流を促し、ふくらはぎの静脈や経絡神経リンパを鍛えます。最近話題の下肢静脈瘤の予防や改善のための運動としても医師によって紹介されていました。音楽に合わせてやるのもいいとおもいます。とても気持ちが良く行えます。呼吸は前から後ろに行くときに吸って、後ろから前に行くときに吐きますが、呼吸は、逆腹式呼吸を使用します。逆腹式呼吸は、吐くときにおなかを柔らかく力を抜き、吸うときにおなかをへこませます。難しいときは呼吸は意識しなくてもリラックスして行っていれば大丈夫です。
このように、普段あまり気にとめないふくらはぎを効果的にポンプ運動させるのが、この運動です。
運動方法、単行本《簡化24式太極拳で骨の髄まで練り上げる技法》より抜粋。
前後の重心移動です。YouTubeの無料動画《ふくらはぎポンプ運動1・手揮琵琶・太極拳》 http://youtu.be/9hUDx1kdrlIを見ながらお読みください。両足の位置は、肩幅の広さの開立です。その位置から、前足(右足)を前に出してください。後足(左足)に重心をかけて前足(右足)の爪先をあげてください。これを太極拳の構えの足の姿勢(しせい)で、虚歩(きょほ)といいます。今度はゆっくりと前足(右足)の爪先(つまさき)を下ろしていって、後足(左足)で床を踏ん張るようにして、後足(左足)を伸ばしてみましょう。これを弓歩(きゅうほ)といいます。前後の重心移動は、この弓歩と虚歩の移動でおこないます。
“長生きしたいなら《ふくらはぎポンプ運動》” への2件の返信
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